以前の投稿でちょっとした画像素材の作成に使えるドロー系のグラフィックソフトとして inkscape を紹介しました。
- 以前の記事はこちらを御参照下さい。
簡単なウェブ素材は自分で作ろう! ~フリーなドローソフト Inkscape~
今回はペイント系のグラフィックソフトを御紹介。
やっぱりね、画像扱うのにペイント系のグラフィックソフトがなければ始まらないでしょーという事で。
私がいつも使っているのは、ペイント系フリーグラフィックソフトのド定番!、GIMPで~す!\(^o^)/
GIMP – GNU Image Manipulation Program
https://www.gimp.org/
GNU傘下のオープンソースコミュニティによって開発されており、ソースコードが公開されているオープンソースのソフトウェアです。
多くのプラットフォームに移植されており、ライセンスももちろんGNUだけあってGPL(GNU General Public License)です! 自由に利用する事が出来ます。
GIMPの開発陣はとても気合の入っている人達でですね。
当初はUNIX(Linux)上で利用するソフトウェアとしてGIMPの開発が始まりましたが、その頃はUNIX上で動くウインドウシステムであるX Windowにリッチな機能を持つツールキットが無かったんですね。ツールキットというのはウインドウアプリケーションを作成するのに使用するウインドウアプリに必要なパーツや機能を提供するライブラリです。ウインドウを開いたり、メニューを表示したり、ボタンを表示したり、ウィジットがどーのとか、それらを制御したり、ウインドウアプリは皆何らかのツールキットを用いて作成されています。
X Windowの標準ツールキットとしては Xt がありますが、これはあまりにもシンプルで高機能なグラフィックソフトの基盤とするには実力不足な物でした。もうちょっと高機能なものでは Motif という物がありましたがこちらはライセンス的に自由に使える物ではありませんでした。
そこでGIMP開発陣がとった行動は、「自由に使える高機能なツールキットが無いなら自分で作ってしまえ!」でした。\(^o^)/
ウインドウツールキットは大変大規模なプログラムです。高機能なものでは特にそうなります。
グラフィックソフト開発の為に、まずはそれから作ってしまえ!ってのは並々ならぬ情熱を感じます。凄いです!
それで完成したのが「Gtk (Gimp Tool Kit)」です。
GtkはGIMPで利用されるのはもちろんの事、GNOMEデスクトップ環境、GNOMEアプリケーションの全てで利用されています。
GNOMEは現在、Linuxの標準デスクトップ環境と言っても過言ではなく、これを影で支えているのが Gtk (Gimp Tool Kit) です!
つまり、Gtkが無ければ現在のLinuxデスクトップ環境は無い!と言えるぐらい重要なソフトウェアとなっています。
凄いぞGIMP開発陣!大金星!あっぱれや!\(^o^)/
ちなみに、Linuxのデスクトップ環境としてGNOMEと双璧をなすKDEがありますが、こちらはツールキットに Qt という物を使っています。
KDEも良い物です。KDEの開発陣も凄いですよ。現在多くのウェブブラウザで HTMLレンダリングエンジンとしてWebKitが使われています。このWebKitの元になったソフトウェア(KHTML)を開発していたのがKDE開発陣でした。こちらも現在のウェブブラウザの基盤を築いてきたというところで大きな実績があります。凄いなKDE開発陣\(^o^)/
さて、前置きが長くなりましたが、GIMPの画面はこんな感じでーす。
私の素人目でみれば、なんてリッチなアプリケーションなんだ!という事になります。
ペイント系グラフィックソフトのフル機能揃ってます!みたいな感じ?
フリーでこれは凄い事だと思うんですことよ!
趣味のブログサイトのちょっとした画像編集に使うには、あまりにもハイスペックな気がしないでもありませんが、まぁ、大は小を兼ねると言うしね!
全ての人にお勧め出来るソフトウェアではないかと思います。
GIMP、おすすめです。
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